東京でのコンサートとレクチャー

 昨日とうってかわって今日は春の気配さえ感じる暖かさ。周りの雪も次々と融け出し、綿帽子を被っていた樹々は葉脈のように枝々を露にしています。

  さて今月は久しぶりの東京詣で。急遽、東京でのコンサートとレクチャーが決まりましたのでお知らせします。コンサートはフランスで活躍するチェリストのエリック=マリア・クチュリエとのデュオ・インプロビゼーション。彼はピエール・ブーレーズの率いる室内オーケストラ(アンサンブル・アンテルコンタンポラン)の主席チェリストで、西洋のクラシックや現代音楽の演奏のみならず、最近は積極的にインド音楽をも学び、ジャズミュージシャンとの演奏も繰り広げている鬼才です。またドキュメンタリー映画「ご縁玉」(監督:江口方康)にも出演していることから、その上映会での演奏で何回か日本を訪れており、ちょうど桃山晴衣がなくなった翌年、立光学舎にみえて彼女のためにとバッハの曲を演奏してくれた後、二人で即興演奏となり、また一昨年はやはりパリのブッフェ・ドュ・ノール劇場でピーター・ブルック桃山晴衣の追悼会を催してくれたため、友人のトルコのネイ奏者クツィ・エルグネルと彼が参加して演奏会を持ちました。ということで彼とはパリでも何度か会う機会があったのですが、なかなか互いに忙しく、じっくりと即興演奏を持つまでにはいかず、今回も「ご縁玉」の上映会など、他のスケジュールをぬっての一日だけの演奏会にどうにかこぎつけたものです。
 急だったこともあり、わたしのレクチャーや演奏会などを何度かやらせていただいている、クリエイティブなギャラリー・レストラン「馬喰町ART&EAT」にまたまたお世話になることになりました。  昨年はブルックの「11&12」のレクチャー演奏会を9月に持たせていただき、このときは多くの方が入場できずに残念でしたが、今回もそのおそれがありますので是非お早めに予約をお願いします。
以下、コンサートインフォメーションです。
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土取利行×エリック=マリア・クチュリエ(チェロ奏者)
デュオインプロビゼーション
会場:馬喰町ART&EAT
2011年2月24日(木)開演:7:30pm 開場:7:00pm
入場料:4000円 (ワンドリンク付き) 予約制
お電話、ファックス、メールでのお申し込みが可能です。
FAX&TEL 03-6413 8049 e-mail/ bakurocho@art-eat.com

アクセス等の詳細はこちらをご覧ください



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翌日は単独で行うトークです。場所は吉祥寺のsound caffe dzumi.普段は
最高の音質でLPを中心に特にフリー・ジャズインプロビゼーション・ミュージックを聴かせるこだわりの音楽喫茶です。ここは馬喰町ART&EATよりもさらに狭いスペースですが、最近はレクチャーや演奏会なども頻繁に行われており、音楽通のサロンにもなっているところです。
ここでも一度古代音楽のレクチャーをやりましたが、その時は当日になってフリージャズの話と二本立てになってしまいました。今回はそのどちらでもない音楽の話、私が長年、パートナーとして活動を共にしてきた桃山晴衣の音楽について音源を用いて解説いたします。
題して「土取利行・音楽夜話/桃山晴衣と日本音楽」。このレクチャーもスペースが極く限られているため予約優先になりますので、お早めの予約をお願いします。
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土取利行・音楽夜話/桃山晴衣と日本音楽

会場:吉祥寺sound caffe dzumi Tel:0422-72-7822
        武蔵野市御殿山1-2-3 キヨノビル7F
日時:2011年2月25日(金)開場/pm:6:30 開演/pm:7:00
参加費:2000円(1ドリンク付き)
*なお着席数が限られておりますので予約者優先にさせていただきますのでご了承ください。
予約方法/e-mailでevent@dzumi.jp 宛 
「件名:桃山晴衣と日本音楽」
「本文:お名前、予約人数、お電話番号」記載でお申込下さい。

アクセス等、詳細はこちらから