2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

マリの美術家アブドゥー・オウォログム(3)

アブドゥー・オウォログムは、マリ、ドゴン族の村で生まれた。しかし幼くして家庭の事情で、トンブクトゥに移住し、その後青年時代を首都バマコで過ごした。それゆえ、どっぷりと伝統的な生活の中で暮らしたドゴンの末裔とは異なる。それでもバマコの美術学…

マリの美術家アブドゥー・オウォログム(2)

30年近くにわたるP・ブルック劇団の仕事で、多くのマリ共和国の役者と出会った。劇団に参加した1976年当時はマリク・バガヨゴがいた。80年代になり、大作『マハーバーラタ』が始まると、マリクにかわってソティギ・コヤテが参加した。彼はマリとブルキナファ…

マリの美術家アブドゥー・オウォログム

『布絵の魔術師・アブドゥー・オウォログム』 西アフリカでボゴランとして知られる木綿の帯。この一枚の布を用いて独自の美術世界を拓いたアブドゥー・オウォログム。彼の祖先であるドゴン族の言い伝えによれば、織物は「ことば」であり、それを意味するソイ…

馬喰町ART+EATと吉祥寺sound cafe dzumiでの出版記念講演

去る8月29日(金)は久方ぶりの東京。著書『壁画洞窟の音』とCD『暝響・壁画洞窟』の発売を記念した馬喰町ART+EATでの講演のために雨上がりの郡上を出発。途中、豪雨での新幹線停止を心配したが、その前になんと岐阜から名古屋までの列車がストップ。しかも…