2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

桃山晴衣の音の足跡(21) 父との決別

桃山晴衣の『恋ひ恋ひて・うた三絃』は、彼女が私と出あうまでの半生記を書いたもので、その自叙伝は父、鹿島大治氏の影が大きく横たわっている。明治36年東京生まれの鹿島大治氏は父に鹿島清三郎、“写真大尽”とよばれた鹿島清兵衛の実弟を。清三郎は六年間…

桃山晴衣の音の足跡(20) 英十三(はなぶさ・じゅうざ)氏の手紙

桃山晴衣が大事に残していた英十三(本名田中治之助)氏の手紙がある。英十三氏については先の小唄の解説のところでも少し紹介したが、自らも吉田草紙庵らと組んでいくつもの小唄の作詞も手掛けている、明治生まれの邦楽評論家、著作家である。手紙の大半は1…

韓国、高陽(コヤン)市の第17回チャンム・ダンス・フェスティバル

昨年のP・ブルック劇団ソウル公演での韓国体験余熱がさめないまま、第17回チャンム・ダンス・フェスティバルのオープニング・プログラムでキム・メジャさんとのコラボ作品『光』を上演するため、再び一週間程韓国を訪問した。今回はソウル市の北に位置するソ…