2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ソウルの日々(2)

韓国の音楽の中でもよく知られている打楽演奏,サムルノリ。チャンゴ、プク、ケンガリ、チンの四種の打楽器群からなるこのパーカッションアンサンブルが世界の注目を集めるようになったのは、今も現役で活躍する金徳寿(キム・ドク・ス)の功績によるところが…

ソウルの日々(1)

韓国ソウル、LGアートセンターでの「11&12」公演は、6月17日から20日の四日間、盛況裡に終わった。ロンドンのバービカン劇場と同じく千人以上の客席を有する劇場だったが、空席はほとんど見られず良い観客に恵まれ、うち一日は終演後、トークショーで観客た…

アンニョンハセヨ・ソウル

「11&12」グループはシドニーからアジア最終公演地、韓国のソウルに到着。もう何十ヶ国も世界中を廻って来た私だが、韓国と中国にだけは足を踏み入れていず、まさに近くて遠い国だった。私の旅は日本から最も遠い国、アフリカに始まりいよいよ30年目にして隣…

「マハーバーラタ」から「11&12』へ

オーストラリアはピーター・ブルック劇団にとって思い出深い公演地の一つだ。1979年にシドニーで「イク族」「鳥たちの会議」「ユビュ王」の三作品を上演したが、場所は一般の劇場ではなく市外の石切り場での公演で、アボーリジ二との交流もあった。またその…

バラフォン入国禁止

5 月30日、オーストラリア、シドニー空港に着くなり、予期せぬ出来事が起こった。シンガポールから手荷物で持って来た私の楽器のうち、西アフリカ製のバラフォンが税関の検査で持ち込み禁止となり、小一時間ほど主催者側マネージャー等と一悶着。バラフォン…

バブリング・シンガポール

「11&12」アジアの旅のスタート地はシンガポール。ここには30年前に「マハーバーラタ」の音楽製作でバリ島に行くためのヴィザをとるために数日間滞在したことがあるが、高層ビルの林立するバブリングな街の変貌には驚かされた。役者たちは周囲が皆アジア人に…