2009-01-01から1年間の記事一覧
今夏、8月8日に金沢21世紀美術館で開かれた音楽家・映像作家の高木正勝氏とのトークセッションの翌日、個々に収録されたインタビューが美術館のweb「Marubi on the RADIO」で、12月22日より発信されています。 以下のURLでお聴きください。 http://m…
12月19日、『11&12』のパリ公演が最終日を迎えた。11月24日の開幕以来、日増しに観客が増え、12月に入ってからは三階バルコニーまでに達し、一階席座席前には座布団の補助席が並びだす。ポーランドのブロツワフで6月に役者たちと出会い、様々なエキササイ…
12月15日、ブルックの『11&12』を上演中のブッフ・ドュ・ノール劇場で桃山晴衣の一周忌追悼コンサートを持った。12月5日の命日をパリで迎えることになったため、プライベートで知人宅での演奏会を考えていたら、マリ・エレーヌ・エスティエンヌとピー…
間章(あいだ あきら) 1978 年12月12日逝去 享年32歳 桃山晴衣の命日から一週間後の12月12日は、出会うべくして出会い、短くも濃密な音楽活動を共にした間章の命日である。31年前のその日、私はパリにいた。28歳だった。初めてナイジェリアに出かけトーキン…
今日12月5日は桃山晴衣の一周忌、公演中のパリでこの日を迎えた。桃山への追悼のメッセージをお送りいただいた方々、静かに黙祷を捧げていただいた方々、ありがとうございます。 私はかつて二人でよく散歩に出かけた思い出の場所の一つ、モンマルトルのサク…
12月5日に桃山晴衣の一周忌をパリで迎えることになる。昨日、日本伝統文化振興財団から出来上がったばかりの桃山のCDがこちらに届いた。三枚のCDが一周忌に合わせて12月2日のリリースとなった。そのうちの一枚は比類なき桃山のうた・語り、そして三味線音…
12月3日 八月の帰国後、九月よりパリで再びピーター・ブルックの新作『11&12』の本格的リハーサルに入っていたためこの間、ブログを書く時間がなくなり、ご無沙汰を重ねました。 ブッフ・デュ・ノール劇場 11&12 11&12 すでに6月から7月にかけてポー…
■ INFORMATIONP・ブルックとの次回作『11&12』準備の間をぬって一時帰国。この間、8月8日(土)に、金沢21世紀美術館で高木正勝氏(音楽家・映像作家)とのトークを行ないます。映画『マハーバーラタ』上映も含めて、30年以上にわたるピーター・ブルッ…
[グロトフスキ協会のある通りとブルックの「フラグメント」ポスター] ピーター・ブルックの薦めでグロトフスキのプロジェクトに参加するため、ポーランドのヴロツワフというまったく聞き慣れない町を初めて訪れたのは1979年の秋だった。ブルックと並び20世紀…
昨年夏に拙著『壁画洞窟の音』とCD『暝響・壁画洞窟』と古代三部作『銅鐸』『サヌカイト』『縄文鼓』(復刻盤)のリリースを記念して始めた古代音楽レクチャー&サウンドデモンストレーション。先日の6月7日は三重県鈴鹿市白子の江島若宮神社での開催となっ…
(写真:上段 吉備高原神楽民俗伝承館での演奏 / 下段 備中神楽の面と伝承館 ) 5月30日(土)、岡山県美星町の中世夢が原・吉備高原神楽民俗伝承館でレクチャー&演奏を開催した。美星町は星の美しく見える町としてよく知られる所で、毎晩定時刻に街全体…
立光学舎ワークショップ 五月の郡上は、野も山も燃え立つような新緑に包まれ自然の生命力が満ち溢れている。薮から聴こえる鶯の声、畑を移動していく雉の声、清流吉田川を飛び跳ねる若魚たち。生きとし生けるものが躍動するこの季節に、私たちは拠点である立…
(ミルフォード・グレイブスのLPジャケットが飾られたJunc店内とjuncでの演奏) 60年代から70年代のLPジャケット、しかもすべてがフリージャズのそれが壁面に何十枚も飾られている。レコード店でもジャズ喫茶でもない、実はこの店、蒲郡駅前に昨年オープンし…
この一週間、美濃、飛騨地方は一斉に春祭りで賑わった。からくり人形の山車が勢揃いする高山祭り、古川町の起こし太鼓と、全国に名高い祭りもこの時期に集中し、郡上八幡の町でも二日間にわたって神輿、獅子舞神楽を伴う三つの神社の春祭りが同時に行なわれ…
桃山晴衣が急逝して四ヶ月近くが過ぎ去ろうとしている。彼女のライフワークともいえる「梁塵秘抄」は二枚のCDと一冊の著書として残ったが、とりわけ著書の『梁塵秘抄 うたの旅』(青土社)を書くにあたって調べた資料や書き残した手書きの原稿の数は計り知れ…
昨年暮れに桃山晴衣が他界してから一人喪に伏していた正月明けに、NHKディレクターの上野智男氏が家族、友人を連れ添って、わが立光学舎を訪ねてくれた。その友人の中に初めて会うエリック・マリア・クテュリエというチェリストがいた。ベトナム孤児としてフ…
2月24日、25日の両日にわたって金沢市民芸術村アート工房で、レクチャーとワークショップを開催。かつての紡績工場後にいくつかの工房が配置されたレンガ作りの建物の一室を会場に、一日目は旧石器時代の音楽、とくに壁画洞窟の音についてのレクチャー。二日…
拙著『壁画洞窟の音』(青土社)とCD『暝響・壁画洞窟』発売を記念して始まった古代音楽のレクチャー&サウンドデモンストレーション、東京、大阪、京都を経て、今年は岡山からスタート。会を引き受けてくれたのは同県美星町の中世夢が原で2003年に韓国打楽…
◉土取利行 古代音楽レクチャー&サウンド・デモンストレーション 『縄文・旧石器時代の音の旅』 日時/2009年2月11日(水、祭日) 開場/14時 開演/14時30分 会場/ルネスホール(岡山市内山下1-6-20) http://www.renaiss.or.jp/料金/(一般)前売り \2500…
馬喰町ART+EAT/アフリカン・ドラムソロ桃山晴衣が逝去し、ずっと喪に伏していた郡上から離れ、久しぶりに東京へ。今年初めてのコンサートの場として選んだのは、昨年『壁画洞窟の音』の出版に際してレクチャー&サウンド・デモンストレーションを開催させて…
八十年代初頭、桃山晴衣は一人パリを訪れていた。 マンダパという小さな劇場で初めて私はかの女の唄と三絃の音に触れた。 その音色は天竺の弦楽器、インドの名匠が弾くサロードのそれと重なって聴こえた。 その音にインドと同じ異郷(響)を感じた。 三絃も…
30年近く共に活動を続けてきた最愛のパートナー桃山晴衣を失くし、悲しみの淵を彷徨っていたため、ずっとブログを更新できませんでした。 桃山のことはまだ多くを語れませんが、近く東京で偲ぶ会が多くの人の力添えで開かれることになりましたのでお知らせい…