創造塾
桃山晴衣が急逝して四ヶ月近くが過ぎ去ろうとしている。彼女のライフワークともいえる「梁塵秘抄」は二枚のCDと一冊の著書として残ったが、とりわけ著書の『梁塵秘抄 うたの旅』(青土社)を書くにあたって調べた資料や書き残した手書きの原稿の数は計り知れず、その整理に未だとまどう毎日である。なにをするにつけても近くにある紙に思ったことを書き残していた彼女だけに、覚え書きのような紙片も山とあり、これらに貴重な言葉が残されていることも少なくない。先日も「創造塾」のチラシを作るための文章を書いた、色あせたわら半紙を発見。うたに対する思いが一語一句に表されていて、「創造塾」と名付けたワークショップをいかに重要視していたかがよくうかがえる。(写真参照)
桃山晴衣がいなくなった今年も、彼女の意志を継ぐべく例年通り5月の連休に「創造塾」を開催する。追悼の意もこめて、生前教えを受けた塾生たちと桃山の伝えた歌の数々をうたい、あらためて彼女の軌跡を振り返ってみたい。
●ワークショップ「創造塾」のご案内はこちらから。http://homepage2.nifty.com/w-perc/work09.htm
わら半紙に書き残されたいた「創造塾」の覚え書き
■「生命のうた」
頭と心を一つにして口から出るのがコトバ。
心と体が一つになって出るのがこえ。
一度しかない生命なのだから、やわらかく、敏感に全てを感じとり、
限界ギリギリいっぱいに可能性を開いて人生を送る。
そこにうたが生まれ、うたが息づきます。
ヒトが生きることはトータル。
うたを成り立たせている要素もトータルです。
身近なうたにちょっと目を向けるだけでせかいが変る。
音楽について持っていた常識がひっくり返る。
楽しくてタメになる音楽講座です。
素直に自然に、体いっぱいの声を出せる自分になれたら素晴らしいですね。
(わらべうた、アイヌのうた、日本のうた等)