2022年の9月に新潟の上越市に住む大西旬氏から啞蟬坊のラッパ節についての問い合わせがあった。啞蟬坊の演歌、とりわけラッパ節は、北海道や九州の炭鉱夫や労働者の間でうたわれたり、各地の民謡に変化したり、さらには海を超えてブラジル移民の間でも隆盛を…
先日の「浜辺のサヌカイト」上映とトークの会場「晴れたら空に豆まいて」は渋谷に隣接した代官山にある。バブル前の渋谷、そして代官山界隈はフリージャズに没頭していた私にとって非常に思い出深いところだった。渋谷駅から徒歩数分の小さなビルの2階にメ…
空海生誕1250年「空海の母の里」特別企画スペシャルコンサート 『ペルシャ音楽の夕べ』〜アジア西域・シルクロードの妙なる響き〜 イランからの初来日公演!! 出演 アリアクバー・ダダッシュザデー(ウード、タール・サントゥール) マーシャ・アジミ(セタ…
『浜辺のサヌカイト』クラウドファンディング支援者の皆様への感謝にかえて 土取利行 www.youtube.com コロナ危機とロシアによるウクライナ侵攻の悲惨極まりないニュース、そして盟友近藤等則や恩師ミルフォードグレイヴスなどの身近な音楽家の予期しなかっ…
『浜辺のサヌカイト』クルーについて 五月に入り、いよいよ今月「浜辺のサヌカイト」映像録音に入ります。コロナ禍で外国にも東京にも行けなくなり、添田唖蝉坊の遍路旅調査で讃岐を訪れるうち、三、四年前からこのプロジェクトが動き出し、ここ二年のうちに…
音楽映像化実現のために皆様方のご支援をよろしくお願いいたします。 「浜辺のサヌカイト」クラウドファンディング案内 クラウドファウンディングの詳細と振込みページ ↓ motion-gallery.net
ミルフォード・グレイブス 【NYで三ヶ月にわたって開催されたミルフォード・グレイブス展より】 Web解説 ◉心臓の音楽 https://sites.artistsspace.org/milford-graves-fundamental-frequency/module/heart-music/ ◉鍼灸術 https://sites.artistsspace.org/mi…
現在、世界で猛威を奮っている新型コロナの爆発的感染とスペイン風邪がよく比較される。100年ほど前のこの風邪の流行は第一次世界大戦の後半に始まり、1000万人の戦死者に対し5000万人の感染死者が出たと言われている。 1918年(大正7年)5月から7月に一…
2019年11月10日(日)開場午後1時30 開演午後2時会場:桐生市有鄰館前売り 3000円 当日 3500円 ご予約・お問い合わせ<メール>dragontone@gmail.com電話 090-8778-1313 2017年に鎌田慧・土取利行『軟骨的抵抗者』〜演歌の祖・添田唖蝉坊を語る〜(金曜日)…
ベンガルの吟遊詩人、パルバティ・バウル来日、郡上八幡公演◉インド・ベンガルの吟遊詩人、バウルの響き〜パルバティー・バウル郡上公演 出演:パルバティー・バウル(歌・エクタラ) 特別ゲスト:土取利行(エスラジ他) 6月5日(火)開場19h 開演19:30 会…
土取利行・邦楽番外地vol6 『啞蟬坊演歌とブラジル移民の歌』のご案内日時:2018年1月13日(土)午後2時開演 会場:両国シアターX(カイ) 料金:1000円(シアターXレパートリーシアター企画料金) 詳細 http://www.theaterx.jp/18/180113-180113p.php ◉第…
郡上八幡音楽祭2017『西アフリカ・マリの歌と弦楽の響演』によせて 今年で四回目を迎える、年に一度の郡上八幡音楽祭。立光学舎スタッフの井上博斗が実行委員長となって、町の有志、ボランティアたちの協力を得て、資金集めから舞台製作まで、仔細にわたって…
今年の年末、来年年初めはブルックの『バトルフィールド』世界公演が続いているため数週間しか日本に戻れません。そのため郡上に歌手の松田美緒さんを招き12月25日(日)にクリスマス・キャンドルコンサート「松田美緒・クレオール・うたの旅』を立光学舎の…
京都岡崎音楽祭OKAZAKI LOOPS スペシャル・コラボレーション ◎ミルフォード・グレイブス&土取利行 超絶のパーカッションデュオ『宇宙律動』出 演:ミルフォード・グレイブス(ドラムス&パーカッション) 土取利行(ドラムス&パーカッション) 日 時:9月4…
郡上八幡音楽祭2016/トルコ・スーフィー音楽の祭典 今年で三回目を迎える郡上八幡音楽祭。2014年に開始した音楽祭のプログラムは韓国のキム・ジュホン率いるサムルノリのグループ「ノルムマチ」と土取利行の打楽器アンサンブル。そして昨2015年は「超フリー…
桃山晴衣遺稿集『にんげんいっぱい・うたいっぱい』 出版記念展/開催期間:4月19日(火)〜30日(土)会場/馬喰町ART&EAT https://www.art-eat.com/ 〒101-0031 東京都千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビル202. TEL:03-6413-8049 ■ 出版記念特別展示会…
久しぶりのブログです。 2015年10月11日、昨夜、公演休みで南インドの古典舞踊「クーリヤッタム」をモンパルナス近くの世界文化館で観た。『Battlefield』観劇にきた客からの情報で旧知の女性舞踊家カピラ・ヴェヌーの独舞だと聴いたので馳せ参じた。30年ほ…
<驚愕の谷@ブッフ・ドュ・ノール劇場> 『驚愕の谷』の初演はパリのブッフ・ドュ・ノール劇場。いうまでもなくブルック演劇を語るに欠かせない、彼が40年近くにわたって活動の拠点とし、演劇史に残る多くの作品を創作し上演してきた場所だ。この劇場の歴…
「演劇は私たちを驚かせる為にあり、また二つの相反する要素<一般的なものと驚異的なもの>を配合しなければならない。最初の探求であった『マン・フー』において私たちは、しばし狂人の位置に追いやられてきた神経障害患者の脳、自身の病気に起因したり、…
昨年東京で上演されたピーター・ブルック演出「スーツ」。実はこの演劇にも参加を依頼されていたが、添田唖蝉坊・知道の演歌のコンサートや研究に追われる大事な時期だったこともあり、この作品への参加は辞退させて頂いていた。89歳になるピーターは健康管…
添田唖蝉坊の演歌への姿勢が大きく変わったのは社会主義者、堺利彦との出会いからである。明治38年の「ラッパ節」の流行で社会党機関誌「光」にラッパ節の替歌が掲載されていたのを唖蝉坊がみつけ、その歌詞に興味を持ち、堺を訪ねた折、社会党のための「ラ…
9月13日の京都芸術劇場・春秋座での公演を終え、サルドノ一行がインドネシアへの帰路に立ち、無事帰国をしたとの連絡を受けた後、日本は台風18号のニュースで騒がしくなっていた。京都は数日前に彼らを案内して回った鴨川、さらには桂川が豪雨で大氾濫…
今年もまたアジアの舞踊家との貴重なコラボレーションが実現する。数年前に「光」を共同製作した韓国舞踊家キム・メジャさんに次いで、インドネシアのカリスマ的舞踊家サルドノWクスモとの「NIRVANA泥洹・ないおん」が2013年9月7日東京文化会館と9月13…
7月21日、日曜日、午前2時30分に目が覚めた。熟睡しないまま夜明けを迎えて午前6時に郡上から西濃地方へと出発。毎月定期的に開いている「いろりわの会」特別プログラムとして、桃山晴衣の「梁塵秘抄」と深く関係する「夜叉姫」の伝承地を訪ねるのである…
まずは演奏会予定のお知らせから。 土取利行「邦楽番外地・添田唖蝉坊・知道を演歌する」 金沢公演 日時:7月8日(月)開場/午後7:00 開演/午後7:30 会場:「茶房犀せい」予約問い合わせ076-232-3210 前売り:3500円 当日:4000円(ワンドリンク付) 詳細…
<カン・テーファン> <土取利行> 五月の郡上八幡での韓国打楽器集団ノルムマチとの熱い演奏が終わって一月あまりが過ぎた。昨日はそのノルムマチから来年ソウルでの再演の呼びかけがあった。そんな余韻の続く中、韓国からのもう一人の音楽家が来日する。…
5月6日連休の最終日、快晴。春の太神楽が終わり、郡上踊りの始まる中間期、おそらく郡上八幡では初めてとなる本格的な韓国の音楽家を招聘しての公演が開催された。題して「日韓パーカッションアンサンブル・土取利行&ノルムマチ」。先のブログで紹介した韓…
ここしばらく「添田唖蝉坊・知道演歌」に集中していたが、5月は久々に本格的なパーカッションの演奏会を開催する。韓国ソウルを拠点に世界各地で巡演を続けている打楽器集団ノルムマチを我が本拠地郡上八幡に迎えての公演である。 まずは公演のお知らせ。 …
先週、岩手県宮古市に出かけた。以前、大野一雄さんとの「小栗判官・照手姫」の仕事で制作をしてもらった魁文舎が、震災の支援活動の一環として、この地でアーティストと被災地の方々が交流できるイベントを何度か続けて来られ、添田唖蝉坊・知道演歌のうた…