2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「11&12」の音楽について(2)エスラジ

ピーター・ブルック国際劇団で音楽活動を始めて30年以上になる。 1976年に入団した当初は、まだフリージャズのドラマーとして活躍していた頃で、即興劇で演奏したのも簡素化したドラムセットだった。翌年の「ユビュ王」ではこのドラムセットに小さな笛などが…

「11&12」の音楽について(1)桃山晴衣の梁塵秘抄

昨夏、英語版「11&12」の制作準備で新しい役者たちがポーランドのブロツワフに集まり、グロトフスキ協会の助力によってポーランド劇場で数週間のプレリハーサルを行っていた。この数ヶ月後に再び役者たちはパリに集まり、本格的なリハーサルを始めたのだが、…

「11&12」世界ツアー終了

「11&12」の世界ツアーがイタリアのスポレートで幕を閉じた。気分的には韓国ソウルで終わりたかったのだが、三日間の公演が後で付け加えられたのである。わたしを除いて役者やスタッフは居住地がヨーロッパないしはそこから近い所であるため、問題はないが、…

ソウルの日々(3)

ソウルに滞在中、毎日のように人に会っていたおかげで観光らしい観光もできずじまいだったが、五年前にリニューアルされたという国立中央博物館だけはどうしても見ておきたく、時間の合間をみて出かけてきた。考古、歴史、美術などの部門に分かれた展示室は…