2013-01-01から1年間の記事一覧
添田唖蝉坊の演歌への姿勢が大きく変わったのは社会主義者、堺利彦との出会いからである。明治38年の「ラッパ節」の流行で社会党機関誌「光」にラッパ節の替歌が掲載されていたのを唖蝉坊がみつけ、その歌詞に興味を持ち、堺を訪ねた折、社会党のための「ラ…
9月13日の京都芸術劇場・春秋座での公演を終え、サルドノ一行がインドネシアへの帰路に立ち、無事帰国をしたとの連絡を受けた後、日本は台風18号のニュースで騒がしくなっていた。京都は数日前に彼らを案内して回った鴨川、さらには桂川が豪雨で大氾濫…
今年もまたアジアの舞踊家との貴重なコラボレーションが実現する。数年前に「光」を共同製作した韓国舞踊家キム・メジャさんに次いで、インドネシアのカリスマ的舞踊家サルドノWクスモとの「NIRVANA泥洹・ないおん」が2013年9月7日東京文化会館と9月13…
7月21日、日曜日、午前2時30分に目が覚めた。熟睡しないまま夜明けを迎えて午前6時に郡上から西濃地方へと出発。毎月定期的に開いている「いろりわの会」特別プログラムとして、桃山晴衣の「梁塵秘抄」と深く関係する「夜叉姫」の伝承地を訪ねるのである…
まずは演奏会予定のお知らせから。 土取利行「邦楽番外地・添田唖蝉坊・知道を演歌する」 金沢公演 日時:7月8日(月)開場/午後7:00 開演/午後7:30 会場:「茶房犀せい」予約問い合わせ076-232-3210 前売り:3500円 当日:4000円(ワンドリンク付) 詳細…
<カン・テーファン> <土取利行> 五月の郡上八幡での韓国打楽器集団ノルムマチとの熱い演奏が終わって一月あまりが過ぎた。昨日はそのノルムマチから来年ソウルでの再演の呼びかけがあった。そんな余韻の続く中、韓国からのもう一人の音楽家が来日する。…
5月6日連休の最終日、快晴。春の太神楽が終わり、郡上踊りの始まる中間期、おそらく郡上八幡では初めてとなる本格的な韓国の音楽家を招聘しての公演が開催された。題して「日韓パーカッションアンサンブル・土取利行&ノルムマチ」。先のブログで紹介した韓…
ここしばらく「添田唖蝉坊・知道演歌」に集中していたが、5月は久々に本格的なパーカッションの演奏会を開催する。韓国ソウルを拠点に世界各地で巡演を続けている打楽器集団ノルムマチを我が本拠地郡上八幡に迎えての公演である。 まずは公演のお知らせ。 …
先週、岩手県宮古市に出かけた。以前、大野一雄さんとの「小栗判官・照手姫」の仕事で制作をしてもらった魁文舎が、震災の支援活動の一環として、この地でアーティストと被災地の方々が交流できるイベントを何度か続けて来られ、添田唖蝉坊・知道演歌のうた…
2013年3月2日から4月14日まで、神奈川近代文学館で開催された「添田唖蝉坊・知道展〜明治・大正のストリート・シンガー」の記念イベントとして4月6日に「土取利行・語りと弾き唄い〜唖蝉坊・知道演歌の底流にあるもの〜」が開催された。この特別な会…
ここ二年近く「添田唖蝉坊・知道の演歌」の世界を唄い、語って各地をめぐり、今月二枚組の唖蝉坊・知道の演歌だけを収めたCDをリリースした。これまで古代音楽をずっと追求し演奏して来た私にとって、明治大正の、しかも演歌の世界を自ら展開するとは、思っ…
昨年の12月から二ヶ月間、寒風吹きすさぶ郡上の我が家でコツコツと録音を続けてきた近代流行歌の祖、添田唖蝉坊・知道の曲を網羅したCDが遂に完成。ここに至るまでの経過は、これまで幾度か書いて来たので省略するが、凡ては我が伴侶の桃山晴衣が添田知道先…
以下の一文は桃山晴衣が添田知道氏とともに参加していた荒畑寒村氏の「寒村会」で出会った堺利彦氏の長女・近藤真柄さんに、機関紙「桃之夭々」に寄稿していただいた一文。桃山はこの会で「唖蝉坊・知道演歌」を唄っていた。 荒畑寒村の「寒村会」での荒畑寒…
今年の3月2日から4月14日まで神奈川近代文学館で「添田唖蝉坊・知道展」が開催される。ここ数年、私が「邦楽番外地」と称して唄い、講演を続けてきた演歌の祖、添田唖蝉坊と知道、親子二代の関連資料を集めた展示会で、添田知道氏の甥の入方宏が寄贈し…