2011-02-22から1日間の記事一覧

桃山晴衣の音の足跡(8) 岡本文弥と菜美子、その二

「菜美子のこと」は今の文庫本の大きさのしゃれた箱入り単行本「芸渡世」に掲載され、その後版を重ねているが、そのたびごとに箱も本もデザインが異なり、一冊目にはなかった菜美子の写真が三冊目には登場して来る。岡本文弥師はほとんどの自著をほのぼのと…

桃山晴衣の音の足跡(7)岡本文弥と「菜美子のこと」

「かつて「思想の科学」という雑誌があった。そこには当代の芸術家、批評家、詩人などのうるさがたが、群雄割拠してはなばなしく論陣をはっていた。時代をリードする雑誌だったと言っていい。 その雑誌に拠る論客たちが、こぞって推挙するアーティストが、若…