Art&Eat「ティエルノ・ボカールのことば」

九月に入っても東京は36度超えの残暑。馬喰町Art&Eatでのイベント「ティエルノ・ボカールのことば」は一週間前から既に予約オーバーで、入場できなかった方には本当に申し訳ありませんでした。この武眞理子さんがディレクとするギャラリー・レストラン、馬喰町Art&Eatでの公演および講演は今回で三度目、毎回、異なる出し物を実験的にやらせてもらえる素敵な空間です。一回目の古代音楽、二回目のルワンダのドラムを使っての演奏会、そして今回はあまり皆さんには知られていないインドの擦弦楽器エスラジの演奏と語り、朗読。「ティエルノ・ボカール」といっても聞き慣れない人物であり、またイスラームの導師でもある彼の背景、アフリカのイスラームの歴史について触れなければ単なるヒーリングミュージックのような会になってしまうため、少々参加者には聞きづらい勉強会のような話しに耳を傾けてもらい、後半でエスラジを演奏しティエルノ・ボカールが語ったイスラムの教えからいくつかを語りました。会場の観客は若い人から私と同世代の人まで、さまざまなジャンルの人がいつも参加してくれるためとても刺激になります。ブルック劇団での私の活動の断片でもある今回の試み、多くの参加者の方に好感をもたれたのと、予約の段階で入れなかった方も含めて、これからも機会があればどこかで別な形でこうした会を持ちたいと思っています。


イスラームについて説明


エスラジの演奏