ノッティンガムへ

 今回の「11&12」はイギリス各地での公演が組まれていて、ロンドンのバービカン、グラスゴーのトラムウエイ劇場を経て、ミッドランド東部のノッティンガム、プレイハウス劇場での公演となった。学生都市でもあるノッティンガムではあるが、あいにく春休みとあって多くの生徒が街から姿を消してしまっており、ここでは観客の中から若い層がぐんと減った。またロンドンやグラスゴーとは異なりこの地方ではピーター・ブルックといえども実際の演劇を観た人は少なく、娯楽とはかけ離れた私たちの公演を一週間ちかく続けるには主催者側も大変である。それにしてもプレイハウスの劇場は非常に音響が良く、役者の声もよく通る。ここではピーターもマリエレーヌもニューヨークに出かけていて、役者たち自らがリハを行いプレイしなければならないのだが、この音響の問題に時間をとられずに済んだことはなんとも幸いである。スケジュールはハードで着いた翌日から実際にプレイ、地方公演独特のハードスケジュールとなる。次のニューキャッスルキングストンへと地方公演が続いていく。

 

   ノッティンガム・プレイハウス    ノッティンガムの住宅地