信州松本市、ラボラトリオでのライブ情報

 ここ数年、私のライブ演奏は東京の馬喰町ART&EATでほとんど行っている。若い頃によく演奏した新宿、渋谷、池袋といった繁華街ではなく、下町の雰囲気をわずかに残す繊維問屋の立ち並ぶ新しいカルチャー・スポットにあるこのギャラリー、レストランは、この店に据えられた、廃材や古木を用いて製作した素朴で独創的なテーブルや椅子の製作者、井藤昌志氏から紹介されたのがきっかけだった。井藤氏は郡上八幡の出身で、大学卒業後、木工修行を続け、しばらくは実家に工房を持ち活動していたが、数年前から信州の松本市に工房とギャラリー、カフェを一体化したLABORATORIO(ラボラトリオ)という店をオープンした。カフェやギャラリーは主に夫人の万紀子さんが担当し、オーガニックな食品、衣類、書籍などさまざまな品が全国のサークルから取り寄せられ定期的に展示販売されてもいる。もともと大正時代の薬局の建物だったそうで、そこを改装し、井藤氏のオリジナルテーブルや椅子がセンスよく並んでおり、馬喰町ART&EATの姉妹店のようにもみえる。
 このLABORATORIOで7月2日に、かつて馬喰町ART&EATで好評を得た「ティエルノ・ボカールのことば」のライブを再上演することになった。

ピーター・ブルック「11&12](テぃエルノ・ボカール」ポーランド公演の案内放送
松本は個人的にも思い出の多い所、かつて近藤等則と上京し、フリージャズミュージシャンとしてデビューしたての頃、当時信州大学で息巻いていた学生連が信州でのコンサートを開いてくれたこともあり、何度も訪れていたし、縄文の音を追求しだしてからは長野の調査で訪れるようにもなっていた。あんなこんな縁のあるその松本市で行う特別パーフォーマンス、東京で入場制限のために見られなかった人は、今度はお早めにお申し込み下さい。

<ティエルノ・ボカールが住んでいたマリのバンディヤガラの様子>


<フランス語ですが作家アマドゥー・ハンパテ・バーが語る貴重な映像、プール族の歴史についてのドキュメント番組>
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松本市 LABORATORIOスペシャルライブ

<本公演は公演日の数日前に松本で発生した直下型M5の地震の余震の可能性があり、急遽10月に延期されることになりました>

土取利行
弾き語り「ティエルノ・ボカールのことば」 
The Words of Tierno Bokar
<あなたの真実 わたしの真実 そして真実>

イスラームの賢者、ティエルノ・ボカールの教えをゴニ(西アフリカの弦楽器)、
エスラジ(インドの弦楽器)の調べにのせて、世界のToshi Tsuchitoriが静かに語りだす

■巨匠ピーター・ブルック演出による「ティエルノ・ボカール」「11&12」。西アフリカ、マリの作家アマドゥー・ハンパテ・バー原作「ティエルノ・ボカールの教え」を舞台化したこの作品は、国際俳優陣と土取利行の演奏で、2005年から2010年の五年間にわたって世界公演を実施。昨夏、ツアーを終えたばかりの土取が、東京で原作からスーフィー指導者ティエルノ・ボカールの教えをいくつか選び、それを弦楽器の調べにのせて試みたところ反響が多く、今回は信州、松本市にオープンしたアートなカフェ・ギャラリーLABORATORIO(ラボラトリオ)での特別公演となりました。この機会をお見逃しなく!

■日時:2011年7月2日(土) 開演pm:7:00
■ 会場:LABORATORIO カフェ&ギャラリー(2F)
〒390-0874 松本市大手1−3−29
■入場料:3000円 (定員予約制ですのでお早めにお申し込み下さい)
■ 申込み連絡先TEL&FAX / 0263(36)8217
 e-mail/ laboratorio@sf6.so-net.ne.jp
LABORATORIOホームページ