2010-01-01から1年間の記事一覧

ノッティンガムへ

今回の「11&12」はイギリス各地での公演が組まれていて、ロンドンのバービカン、グラスゴーのトラムウエイ劇場を経て、ミッドランド東部のノッティンガム、プレイハウス劇場での公演となった。学生都市でもあるノッティンガムではあるが、あいにく春休みとあ…

グラスゴー TRAMWAY

地球の南端ニュージーランドからしばし日本に立ち寄ってすぐにまた西端イギリス、スコットランドのグラスゴーでの公演。劇場は、かつて「マハーバーラタ」や「テンペスト」を上演した思い出深い場所。Tramwayトラムウエイ劇場はその名が示す通り、1893年に建…

マオリとの出会い

ウエリントンでの10日ほどの滞在中、大半は時差ぼけの状態でいやが上にも自然にさからうことへの肉体の脆弱さを知らされた。半ば夢見心地、時差ぼけ症候群での「11&12」のプレイだったが、ここでの大手新聞の批評はロンドンと同じ様に、役者の動きが少ない…

ニュージーランド、ウエリントンへ

約一ヶ月間滞在したロンドン、バービカン・シアターの公演が終了。次の旅先はニュージーランド、首都ウエリントンで二年置きに開催されているnewzealand international arts festival での公演である。ロンドンからバンコック、シドニー経由でウエリントンま…

二冊の本

バービカン劇場、そしてわが宿泊施設のある地域は土、日になると平日とはうって変わって静まり返るオフィス街。公演休みの日曜、ロンドンにくればかならず出かけるチャイナタウン界隈を散策。中華街で昼食をと思っていたら、通りという通りは人また人の大混…

11&12 劇評

ロンドン/バービカン・シアター「11&12」公演 三日間のプレビューを経て、いよいよ本公演が始まり、イギリスの各紙に劇評が掲載されだした。まず一番手は大手新聞「ガーディアン」が、五つ星,最高の評を記した。 ●ブルックの最高作品。●ある者は、単純なこ…

演劇はイキモノ

ロンドンに来て「11&12」は10日間以上のリハーサルを重ね、2月5日にプレビューを迎えた。1200人は収容できるこの大劇場でリハを開始したとき、まずアコースティックに悩まされた。もちろんロンドンが誇る劇場、音響に関しても綿密に計算して設計されているだ…

I am yusuf and This is my brother at Young Vic

リハーサルが大詰めを迎えている。演劇空間として最高の理想空間であるブッフ・ドュ・ノールからバービカン・シアターの未知の空間に移動して、役者たちの演技や台詞、そして音が一つの生命体となって動き出すよう様々な試みが繰り返されている。 長いリハの…

大英博物館と縄文

ロンドンに来て初めての休暇。「11&12」のフランス語ヴァージョンともいえる「ティエルノ・ボカール」をイギリスで上演したのが2005年、この時はロンドンではなくロイヤル・シェイクスピア劇場の拠点ストラットフォード近くのワーウィックの劇場で公演したた…

You Tube 「11&12」

今、ワールド・ツアーで公演中のピーター・ブルック作品「11&12」、先日フランスのARTEがニュース用に収録したものをポーランド公演の際、アナウンス用にYou Tubeで放映されていたので参考のために。 残念ながら今回はこの作品が日本には上陸せず、アジアツ…

ロンドン、バービカン・シアターへ

ロンドン到着。翌日さっそく公演先のバービカン劇場を視察。150人の観客席だったヴロツワフの劇場から1000人を収容する大劇場へ。三〜四階のバルコニー席は使わないことになったが、700人ほどの観客に対応しなければならない。ピーターがパリから到着し、か…

旅から旅へ

23日、ヴロツワフでの公演が今夜で終了。昨日から急激に気温が下がり出し、今朝から夜にかけてはマイナス16度にまで降下。帽子、防寒着を身につけても露出した顔が冷たさで痛む。日本では経験のない寒さの中、「11&12」に足を運んでくれた観客は真剣そのもの…

ヴロツワフ再訪。

『11&12』世界ツアーの始まりは、昨夏、リハーサルのために訪れたポーランドのヴロツワフから。飛行機でここに辿り着くにはパリからドイツのフランクフルト空港で乗り換えなければならない。朝6時にシャルル・ド・ゴール空港に出かけ、8時過ぎの便を予約し…

Bonne Année2010

2010 Bonne Année Happy New Year 新年あけましておめでとうございます。 (ポーランド劇場でのリハーサル前:©philippe vialatte ) 2010年は静かにパリで迎えました。 今年は半年間に渡って『11&12』の世界ツアー。1月9日に再び昨夏リハーサルを開始…