添田唖蝉坊 の検索結果:

「スキー歌」と唖蝉坊ラッパ節

…パ節」磯野霊山(詞)添田唖蝉坊(曲)土取利行(歌・演奏) 実は高田日報社があった新潟県上越市は日本のスキー発祥の地で、「スキー歌」の歌詞の作者・磯野霊山は、小川芋銭とも親しかった優れた日本画家でもあった。彼は佐賀出身で、東京美術学校卒業後、明治41(1908)年から大正11(1918)年までを『高田日報』の記者として上越市高田で暮らしていた。明治44(1911)年2月5日、高田第十三師団へ着任したオーストリアの帝国軍人のレルヒ少佐がスキーの実地指導を始め、連隊長や町の有志らと…

『浜辺のサヌカイト』クルーについて

…京にも行けなくなり、添田唖蝉坊の遍路旅調査で讃岐を訪れるうち、三、四年前からこのプロジェクトが動き出し、ここ二年のうちに演奏の計画が進められ、今年から実行委員会による具体的なクラウドファンディングによる実現への道が開かれました。本プロジェクトのクルーは、これまでの私の古代三部作ともフリージャズでのスタッフとも別の、新しいスタッフで構成されました。これから彼らのプロフィールもご紹介してゆきますが、一言でいえば、これまでの私のクリエイティブな活動に関わってくれた方同様に、出会いと…

邦楽番外地「添田唖蝉坊・知道を演歌する」コンサート 桐生 特別編

…抵抗者』〜演歌の祖・添田唖蝉坊を語る〜(金曜日)を上梓した。この対談書の最後で、私はこう言っています。 「啞蟬坊を語るとき、やはり平民時代の歌にスポットが当てられ、政治的な活動面が強調されがちですが、彼が歌をやめ、無産の人として10年近く遊行・遍路生活を続けていた精神的意味を考え直さなければならないと、僕は思っています」。 明治5年生まれの啞蟬坊は文明開化の黎明期に18歳で自由民権壮士たちの演歌集団、青年倶楽部の歌に出会い、このグループと活動を始めるも、放歌高吟の歌に疑問を抱…

土取利行・邦楽番外地vol6 啞蟬坊演歌とブラジル移民の歌@シアターX

…た移民の歌は、なんと添田唖蝉坊の名曲「ラッパ節」だった。「シアターXで啞蟬坊を歌う機会がなかったら移民たちがブラジルで口ずさんできた啞蟬坊演歌にも気づかなかったかもしれない。彼女から興奮気味にブラジル移民の歌に多くの啞蟬坊や知道の演歌が歌われていたという知らせを受けた。演歌史における重大な発見だ。そこで今回はこのブラジル移民の心の支えとなった添田唖蝉坊・知道演歌と同時代の民衆歌謡の異国での変節を、土取の歌う啞蟬坊演歌と松田の歌う移民のうたとトークで展開する。啞蟬坊の「ラッパ節…

馬喰町ART+EAT 桃山晴衣『人間いっぱい うたいっぱい』出版記念特別展示会&イヴェント

…家) 【二部】パーフォーマンス『梁塵秘抄&建礼門院(大原御幸)』 出演:安田登(謡)&土取利行(三味線、ウード、エスラジ・歌) ◉4月23日(土)開場16:00 start 17:00(終演予定20時頃) スペシャルライヴ参加費 予約:3500円(1drink ) 当日:4000円【一部】トーク「添田唖蝉坊・知道の演歌と桃山晴衣」 中村敦(神奈川近代文学館)×土取利行(音楽家) 【二部】コンサート『添田唖蝉坊・知道を演歌する』土取利行(歌・三味線)+岡大介(カンカラ三線・歌)

ピーター・ブルック『驚愕の谷』への旅(一)

…番をしてもらっていた添田唖蝉坊の長男で演歌師でもあった添田知道師から直接習っていた唖蝉坊・知道演歌を残された三味線で歌い継ぐ活動を続けていた最中で、これを中断するのも少々迷ったが、とにかく40年近く一緒に仕事をさせていただいたブルックの仕事、しかも今年89歳という高齢での創作ともあってこちらを優先せざるをえなかった。 『驚愕の谷』とはペルシャの神秘主義詩人アッタールの『鳥の言葉』に記された7つの谷の一つの名称で、ブルックはこの物語詩をジャンクロード・カリエールの脚本をもとに、…

渡仏前、残すところ二回の「添田唖蝉坊・知道を演歌する」会と新CD発表

…を依頼されていたが、添田唖蝉坊・知道の演歌のコンサートや研究に追われる大事な時期だったこともあり、この作品への参加は辞退させて頂いていた。89歳になるピーターは健康管理の理由で来日しなかったが、今や彼の片腕となって演出サポートをするマリエレーヌが見え、東京で一緒に食事をしている時、パリからピーターの電話があった。次回の作品は絶対に参加して欲しいという念押しで、一応唖蝉坊演歌のCDも完成させた段階なので、今回は参加を引き受けることにした。この演劇作品については後日紹介するとして…

添田唖蝉坊と革命歌および労働歌

添田唖蝉坊の演歌への姿勢が大きく変わったのは社会主義者、堺利彦との出会いからである。明治38年の「ラッパ節」の流行で社会党機関誌「光」にラッパ節の替歌が掲載されていたのを唖蝉坊がみつけ、その歌詞に興味を持ち、堺を訪ねた折、社会党のための「ラッパ節」を依頼されて作ったのが「社会党ラッパ節」。この時、唖蝉坊は堺利彦の人間性と社会主義思想に惹かれ、以来党員となって歌と演説で活動する。世は日露戦争の暗雲がたれ込め、社会主義者への国家の弾圧が続いていたが、唖蝉坊は立て続けに下層労働者の…

再開!土取利行「邦楽番外地・添田唖蝉坊・知道を演歌する」

…取利行「邦楽番外地・添田唖蝉坊・知道を演歌する」 金沢公演 日時:7月8日(月)開場/午後7:00 開演/午後7:30 会場:「茶房犀せい」予約問い合わせ076-232-3210 前売り:3500円 当日:4000円(ワンドリンク付) 詳細はこちら 富山公演 日時:7月9日(火)開場/ 午後7:00 開演/ 午後7:30 会場:New Port 予約問い合わせ090-8263-0827 前売り3000円 当日3500円(ワンドリンク付) 詳細はこちら・・・・・・・・・・・・・…

土取利行+韓国打楽器集団ノルムマチ・郡上独占初公演

ここしばらく「添田唖蝉坊・知道演歌」に集中していたが、5月は久々に本格的なパーカッションの演奏会を開催する。韓国ソウルを拠点に世界各地で巡演を続けている打楽器集団ノルムマチを我が本拠地郡上八幡に迎えての公演である。 まずは公演のお知らせ。 _____________________ 日韓パーカッションアンサンブル「土取利行&ノルムマチ」 2013年5月6日(月・休)PM6:00開場 PM7:00開演 会場:郡上市総合文化センター(2F文化ホール) 前売り:3500円 当日40…

岩手県宮古市被災地、鳥取春陽の故郷と黒森神楽

…何度か続けて来られ、添田唖蝉坊・知道演歌のうたを被災地の方に唄ってもらえないかという呼びかけがあっての旅立ちとなった。 盛岡駅で東京から来たカンカラ・シンガーの岡大介君と合流し、車で宮古市へ。まだ山頂に残雪のみえる山を幾つか越えて、まず到着したのは新里の生涯学習センター内に設けられた鳥取春陽展示ホール。 <鳥取春陽> またまた奇縁といおうか、今回は唖蝉坊演歌をということで引き受けたのだが、魁文舎から鳥取春陽という方はご存知ですかという連絡があり、実は宮古市が鳥取春陽の生まれ故…

神奈川近代文学館「添田唖蝉坊・知道展」によせて (四)「土取利行・語りと弾き唄い〜唖蝉坊・知道演歌の底流にあるもの〜」

…文学館で開催された「添田唖蝉坊・知道展〜明治・大正のストリート・シンガー」の記念イベントとして4月6日に「土取利行・語りと弾き唄い〜唖蝉坊・知道演歌の底流にあるもの〜」が開催された。この特別な会に出演することになったことには、いまだ自分でも不思議な気がしている。何度も書いているように、これは桃山晴衣が添田知道氏から二十年間にわたって学んできた「演歌」について、彼女が遺していた添田知道氏や唖蝉坊の著書や、知道氏の肉声を含む音源を整理し、あらためて熟読、塾聴していくうちに、「演歌…

神奈川近代文学館「添田唖蝉坊・知道展」によせて(三) 「竹久夢二の世界から添田唖蝉坊・知道の世界へ」

ここ二年近く「添田唖蝉坊・知道の演歌」の世界を唄い、語って各地をめぐり、今月二枚組の唖蝉坊・知道の演歌だけを収めたCDをリリースした。これまで古代音楽をずっと追求し演奏して来た私にとって、明治大正の、しかも演歌の世界を自ら展開するとは、思ってもみなかったのだが、すべては桃山晴衣と一緒に歩み、創造してきた作業の重みを、彼女が亡くなってからより一層感じだし、彼女が、そして彼女と、出来なかった未完の作業をできるだけ遂げたいという思いにかられての行動でもある。 CD「夢二絃唱」 私が…

遂に発売!!!2枚組CD「土取利行 / 添田唖蝉坊・知道を演歌する」

…きた近代流行歌の祖、添田唖蝉坊・知道の曲を網羅したCDが遂に完成。ここに至るまでの経過は、これまで幾度か書いて来たので省略するが、凡ては我が伴侶の桃山晴衣が添田知道先生から長い間「演歌」を学んでいたことに始まる。そして彼女が昇天した後、未だに終わっていない多くの遺品、資料の中から貴重な演歌の資料、音源などが発見され、その重みを感じつつ、いつの間にか桃山の三味線を手に自ら唄いだしていたというのが実際のところである。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ <土取利行/添田唖蝉坊・知…

神奈川近代文学館「添田唖蝉坊・知道展」に寄せて(二)/<近藤真柄・老婆の口説き>

以下の一文は桃山晴衣が添田知道氏とともに参加していた荒畑寒村氏の「寒村会」で出会った堺利彦氏の長女・近藤真柄さんに、機関紙「桃之夭々」に寄稿していただいた一文。桃山はこの会で「唖蝉坊・知道演歌」を唄っていた。 荒畑寒村の「寒村会」での荒畑寒村、桃山晴衣、添田知道 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「老婆の口説き」近藤真柄 秋の彼岸月のせいであろうか、年のせいというべきであろうか、この頃お墓の交際(つきあい)が多かった。二十数日間に五回もあったのだから、やは…

神奈川近代文学館「添田唖蝉坊・知道展」に寄せて/<添田知道さん・演歌について語る>

…神奈川近代文学館で「添田唖蝉坊・知道展」が開催される。ここ数年、私が「邦楽番外地」と称して唄い、講演を続けてきた演歌の祖、添田唖蝉坊と知道、親子二代の関連資料を集めた展示会で、添田知道氏の甥の入方宏が寄贈した文学館のコレクション「添田唖蝉坊・知道文庫」からの出展が中心になる。生前、桃山晴衣から知道さんに出した手紙などもここに寄贈されているということを聞いていたので一度二人で伺いたいと思っていたのだが、彼女が逝去してしまい、その機会も遠のいてしまっていた。それがなんと私に今回の…

良寛修行の寺、玉島円通寺での唖蝉坊演歌の会

…始めた「邦楽番外地・添田唖蝉坊・知道を演歌する」の本年最後の公演を岡山県玉島の円通寺で行うことになった。そもそもの運びは、良寛が十数年修行を積んだ名刹、円通寺が唖蝉坊ともつながりがあったことに始まる。唖蝉坊が自ら綴った伝記『唖蝉坊流生記』の最終章に、玉島円通寺のことが書かれている。大正12年の関東大震災を境に、唖蝉坊は演歌活動からだんだんと遠のいていき、63才となった昭和10年の秋から四年間にわたって四国、九州、中国地方へと遍路の旅に出る。この四年目最後の巡礼の途、立ち寄った…

【土取利行の邦楽番外地】添田唖蝉坊・知道の明治大正演歌を唄う旅2012年11月

…接20余年にわたって添田唖蝉坊のご子息で演歌二代ともいわれる添田知道師から学んだの演歌の本道を伝えるべく、一昨年前からスタートした土取利行の演歌巡礼は、今年から全国各地に拡がっています。この11月公演は今年最後の巡礼となるので是非お出でください。今回は三味線とエスラジの、撥絃・擦絃楽器を伴い唄います。 岡山県西大寺での邦楽番外地コンサート会場> <岡大介・浅草木馬亭独演会・唖蝉坊生誕140周年の会で客演> 2012年11月巡礼地予定 <松本> 日時/11月17日(土)開場18…

土取利行・邦楽番外地:岡山西大寺、京都メトロ大学公演から

…てきた明治大正演歌・添田唖蝉坊、知道の世界、名付けて「土取利行・邦楽番外地」の公演を、初めて他県で本格的に行うことになった。 岡山・西大寺での「土取利行・邦楽番外地ライブ」 その先頭を切ったのは岡山県、これまでも私のコンサートやレクチャーを何度か開催してくれている日高奉文氏の熱意あるプロデュースによるもので、会場には全国一といわれる裸祭で知られる西大寺の観音院が選ばれた。日高氏とは私が1977年だったか、ピーター・ブルック劇団で「ユビュ王」の公演をロンドンで行っていた時に、楽…

「土取利行・邦楽番外地:添田唖蝉坊・知道の明治大正演歌の世界」岡山〜京都公演のお知らせ

…取利行・邦楽番外地:添田唖蝉坊・知道の明治大正演歌の世界」故・桃山晴衣さんに捧ぐ 出演:土取利行(唄・三味線・打楽器) 岡大介(唄・カンカラ三線) 山脇正治(ベース・沖縄三線) 日時:9月7日(金)19時開演 会場:岡山・西大寺観音院(大広間) 入場料:3500円 予約・問い合わせ:オフィスヒダカ 086-942-4214 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 前夜祭レクチャー「添田唖蝉坊・知道演歌二代について」出演:土取利行 日時:9月6日(木)19時開演 会場:五…

「炎夏」の「演歌」/ 郡上・立光学舎での「うた塾」とコンサート

…演歌の元祖といわれる添田唖蝉坊の長男で、自らもラメチャンタラ・ギッチョンちョンでパインッパイのパイで知られる「東京節」や「復興節」など数々の演歌を作詞・作曲し、演歌師としても全国を廻っていたが、知道師は演歌研究家の野沢あぐむ氏が「一人で四役役割を果たした」というように、作者、演者、継承者、史家の役割を一人でやってのけてしまった才人である。作者としては「演歌師の生活」「てきやの生活」「日本春歌考」「演歌の明治大正史」「ノンキ節ものがたり」「冬扇簿」「春歌拾遺考」そして明治に始ま…

今夏「うた塾2012」と立光学舎ワークショップの変遷

…らである。その一つが添田唖蝉坊の御子息、添田知道師を30年間ご意見番としていた桃山晴衣が研究し、唄っていた明治大正演歌の世界である。彼女は「うた塾」でこの演歌を様々な形で用いていたが、わたしは彼女の仕事でもあったため深くその世界には入り込まなかった。しかし今、古曲宮薗節を修めた彼女がなぜこのような民衆歌に長く取り組んで来たかがわかってきた。このことは今年から彼女の三味線を手に演歌巡礼コンサートを開催するため、先のブログで述べているので参照して欲しい。 今年の初夏、御年87歳に…

「唖蝉坊」と「堺利彦」/東京吉祥寺Sound Caffe Dzumi

…の九月、「土取利行・添田唖蝉坊・知道を演歌する」の岡山西大寺コンサートでは山脇氏とカンカラ三線演歌歌手の岡大介くんを招いて、三番叟ならぬ三線奏演歌を披露しようと考えていて、今夏の「うた塾・ワークショップ」でもこの二人に来てもらい演奏する予定である。 三線を奏する山脇正治氏とサウンド・カフェ・ズミで> 今回も色々な話をしたが、桃山晴衣が添田知道師から社会主義者の堺利彦の娘である近藤真柄さんを紹介され、そこで演歌を唄ったり、荒畑寒村の会に幾度か出席している関係から、いただいた書物…

邦楽番外地・明治大正演歌プロジェクトへ向けて

…来ぬ理由がある」と、添田唖蝉坊は流行歌の「流行調」の変遷について述べている。(流行歌・明治大正史) 非常に要約された文ではあるが、ここに見逃せない「三味線調」という詞がある。つまり文明開化の大きな波が押し寄せ、洋楽主義へと方向転換を御上が迫る日本ではあったが、西洋近代の合理主義的音楽教育は当時のハイカラを除いて以外には、ほとんどどこ吹く風の庶民であった。都市化してゆく江戸や浪花の街を除けば、高度成長期までどこにでも見られた田畠や山々の広がる地方があり、そこには電気による音楽メ…

土取利行の弾き唄い/ 東日本3.11

土取利行・弾き唄い/ 東日本3.11 思い草春にゃ雪融け木の芽も出るに 融けちゃならない あの地獄釜西の浄土は極楽浄土 東の浄土は苦界の浄土瓦礫に花が咲くものならば 分けてあげたいこの黄金花絆きずなと叫んでみても 死んだ父母(ふたおや)戻っちゃこれぬうさぎ追いしあの故郷で 追われるわが身に故郷もなし作詞・編曲:土取利行 原曲:唱歌(菊の曲)+添田唖蝉坊(思い草)

3月東京での講演と公演(2)

…の会。「邦楽番外地・添田唖蝉坊・知道を唄い語る」と題し、唖蝉坊演歌を三味線で弾き唄い、唖蝉坊の人となりを語った。桃山晴衣が添田知道さんからいただいていた「大衆文学研究』という1964年に発刊された雑誌に「反骨の鉱脈」という特集が組まれており、その一つに中村還一氏の「添田唖蝉坊」という興味深い文章が載っていたので、これを朗読しながら途中に歌を挟んで進行した。 <大衆文学研究1964年号の対談で岡本文弥、添田知道、桃山晴衣> この中村氏は大正6年に、社会主義に傾倒していた唖蝉坊と…

3月4日Sound Caffe dzumiのイヴェント予約電話番号の訂正のお知らせ

…イヴェントの予約電話番号の間違いがありました。申し訳ありませんでした。予約できなかった方は今一度確認の上、お申しこみください。土取利行・邦楽番外地 添田唖蝉坊・知道を弾き唄う 3月4日(日)PM16:30会場PM17:00開演 会場:吉祥寺Sound Caffe dzumi 武蔵野市御殿山1-2-3 キヨノビル7F 会費:2500円(ワンドリンク付) 予約先行制:電話 0422−72−7822 メールevent@dzumi.jp sound caffe dzumiホームページ

【3月のイヴェント案内】2 「土取利行の邦楽番外地/添田唖蝉坊・知道を弾き唄う」

…取利行の邦楽番外地/添田唖蝉坊・知道を弾き唄う」です。私の十八番であるフリーインプロビゼーションではなく、明治大正演歌を唄い、語るというズミならではの催し。ここでは前回「桃山晴衣の音楽」についてのレクチャーを行いましたが、この添田唖蝉坊・知道の演歌の創始者二代の知道師に桃山は二十年にわたって指導を受けていました。古曲宮薗節の名手であった彼女が全く異なる演歌をなぜ学んだのか。そのことも含めて添田唖蝉坊・知道の演歌についてあまり知られていない情報、唄も紹介したいと思っています。こ…

添田唖蝉坊の「ああ踏切番」

…ART+EATでの「添田唖蝉坊、知道の明治大正演歌を唄い、語る」について触れたが、ここで今一度、添田唖蝉坊の曲「ああ踏切番」について作家の長谷川伸氏が『唖蝉坊流生記』の序文で書いているので紹介しておこう。 この『唖蝉坊流生記』は数少ない唖蝉坊の著作の中でも貴重な自伝本といえるもので、昭和31年(1956年)11月25日に唖蝉坊顕彰会編集委員会によって会員だけに500部のみ発刊されたものだが、桃山はこの貴重な本、しかも500冊限定本の001番と番号を押された第一冊目の本を持って…

馬喰町ART+EAT「明治大正演歌」を語り、唄った二日間

…創始者二代といわれる添田唖蝉坊、知道の後者に二十年近く指導を受け、日本のうたを考えるうえで重視していたこともあり、その唄の数々も彼女からよく聴いていた。 <添田知道師と桃山晴衣> 今回、私が演歌の会をもったのは桃山がなぜ演歌に興味をもっていたのかを彼女が残していった資料や音源を整理するにつれ、より理解できるようになり、彼女亡き後、微力ながら自身で伝えゆくことの大切さを覚えたからでもある。また桃山の残した三味線をなんとか置き去りにしないためにも、この我が邦の楽器を今回初めて公に…